こんばんは。
皆さん、一番好きな戦国武将は誰ですか?
一番好きなお城は姫路城。
キリュウです。
今回は『塞王の楯 / 今村翔吾』を読んだ感想ブログとなっております。
よろしくお願いします。
著者プロフィール
今村翔吾(いまむら・しょうご)は日本の小説家・書店経営者。
1984年京都府生まれ。滋賀県大津市在住。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、同作で第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。2018年「童神」(刊行時『童の神』に改題)で第10回角川春樹小説賞を受賞、同作は第160回直木賞候補となった。『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。2020年『じんかん』で第11回山田風太郎賞を受賞、第163回直木賞候補となった。2021年、「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞。他の文庫書き下ろしシリーズに「くらまし屋稼業」がある。
あらすじ
時は戦国時代。
幼い頃、織田信長による越前・一乗谷城攻めで父母妹の家族すべてを喪った匡介(きょうすけ)。
逃げる途中で飛田源斎(とびたげんさい)という人物に助けられる。
彼こそは石工の集団、穴太衆(あのうしゅう)飛田屋の頭であった。
石工とは寺院や城郭などの石垣施工を行う職人たちで、源斎は「塞王」と称されるほどの人物。
源斎の養子になり、後継ぎ候補として石垣造り修業の日々を重ねる匡介。
落城により戦の惨さを身に染みていた匡介はどんな攻めもはね返す石垣を築けば、世の中から戦は無くせると考えていた。
一方、同じく戦で父を喪った国友衆の鉄砲職人の国友彦九郎はどんな守りも打ち破る鉄砲を造れば、世の中から戦は無くせると考えていた。
かくして「最強の楯」と「至高の矛」が京極高次(きょうごくたかつぐ)が治める琵琶湖畔にある大津城で激突することとなる。
https://lp.shueisha.co.jp/tatexhoko/
『塞王の楯 / 今村翔吾』を読んだ感想。
めちゃくちゃ面白かったです。
戦国時代を舞台に石工職人の生き様を描いた作品というのは、今作が初めてなのではないでしょうか?
日本の城や城跡を訪れると当たり前の様に目にする石垣。
その石垣を一体誰がどのように石を積み上げていったのかが、臨場感たっぷりに味わえる物語でしたね。
主人公で穴太衆副頭の積方(石を積む)匡介をはじめ、荷方(石を運ぶ)小組頭の玲次や山方(石を切り出す)小組頭の段蔵。
匡介の命の恩人でもあり師匠でもある頭の飛田源斎、ライバル国友衆の国友彦九郎などなど魅力あふれる登場人物も多かったです。
ラスト、関ヶ原合戦を目前にした大津城に立てこもる京極高次と攻める立花宗茂との攻防戦は圧巻の一言でした。
正直、歴史小説というのは読みづらい印象がありましたがこの作品では多少その先入観を和らげてくれましたね。
それでも歴史に全く興味がない人には厳しいと思うけど。
おわりに
『塞王の楯 』が【第166回直木賞受賞作】となった時、サイン会に参加するために大阪府箕面市にある「きのしたブックセンター」を訪れたんだけど定員オーバーで参加できなかったんだよなぁ。
その後もタイミングが合わず、今村翔吾先生は未だにサインが貰えていない作家さんの一人だったりします。
面白い時代小説を読むと映像化して欲しい気持ちとガッカリするから止めて欲しい気持ちがぶつかり合って矛盾が生まれますね。この作品を読んで聖闘士星矢のドラゴン紫龍をイメージされた方は、ぜひボクとお友達になってください(笑)
終わり!