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『アーモンド / ソン・ウォンピョン 矢島暁子 訳』を読み終わりましたよ。感想としてはとても面白く一気読みしてしまいました。
脳にある扁桃体(アーモンド)が生まれつき小さく”感情”を持たない主人公のユンジュ。笑いもせず、怒りもせず、恐れや哀しみも抱かない。例えるならエヴァンゲリオンに登場する綾波レイの様なキャラクター。そんな彼に母親は普通に生活が出来るためにと「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」のパターンを丸暗記させて覚えさせていく…。
先日、アマプラで「パラサイト 半地下の家族」を見た影響もあり、読み始めた時は感情を持たないユンジュがとんでもない大事件を起こしてしまう物語だと勝手に想像していたのですが、全然違っていましたね。冒頭に書かれてある通り、この物語は、怪物である僕がもう一人の怪物に出会う話でした。そしてゴニやドラといった様々な人たちと出会い、触れ合っていく中で”愛”に気付く物語。
海外作品の特徴である読み辛さもないので人に薦めたくなる素晴らしい小説でした。
終わり!
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