こんにちは、キリュウです。

ずっと楽しみにしていた 「没後50年 髙島野十郎展」 に、ついに大阪中之島美術館まで行ってきました。「孤高の画家」と呼ばれた髙島野十郎(たかしま やじゅうろう)の、代表作《蝋燭》や《月》をはじめとする約160点を一度に観られる、過去最大規模の大回顧展。

結論から言うと、美術ファンも、ふだんあまり美術館に行かない人も、一度は観ておくべき展覧会でした。この記事では、実際に行ってきた感想と見どころ、そして開催情報やアクセスまで、キリュウ目線でまとめておきます。


「没後50年 髙島野十郎展」とは?大阪中之島美術館で開催中

「没後50年 髙島野十郎展」は、福岡県久留米市出身の洋画家・髙島野十郎(1890–1975)の没後50年を記念して開催される回顧展

東京・福岡などを巡回してきた展覧会の集大成にあたる大阪展では、初公開作品を含む約160点を一挙公開。これまでの髙島野十郎展を超える、過去最大規模の内容になっています。

ちなみに、髙島野十郎は「高島野十郎」と書かれることも多いですが、公式表記は 「髙島」(はしご髙)。検索するときはどちらでも引っかかるので安心してください。

開催概要

  • 展覧会名:没後50年 髙島野十郎展
  • 会場:大阪中之島美術館(4階展示室)
  • 会期:2026年3月25日(水)〜 6月21日(日)
  • 開館時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
  • 休館日:月曜日(※4月27日、5月4日は開館)
  • 観覧料:一般 1,800円/高大学生 1,200円/中学生以下 無料

GW中も基本的に開いているので、関西の美術館巡りプランに組み込みやすいのも嬉しいポイントです。


キリュウの正直な感想:「孤高の画家」の世界に大満足

約160点を一気観できる、過去最大規模の回顧展

まず単純に、作品数の多さにびっくりしました。代表作の蝋燭、月、風景、自画像、静物……「孤高の画家」と呼ばれた野十郎の世界を、これだけまとめて観られる機会はそうそう無いと思います。

「点数が多すぎて疲れるかな?」と最初は心配していたんですが、ジャンルごとに丁寧に展示が分かれていて、見ていて全然飽きません。むしろ「もう一周したい…」と思いながら出口に向かうタイプの展覧会でした。野十郎ファンはもちろん、初めて知った人にも刺さるはずです。

お目当ての《蝋燭》シリーズが、想像以上にエモかった

個人的に一番のお目当ては、やっぱり 《蝋燭》シリーズ

▲「蝋燭」大正時代 油・板 福岡県立美術館

野十郎は、親しい友人や知人に蝋燭の絵をプレゼントしていたことで知られていますが、その一枚一枚が並んでいるのを観ると、ただ「上手い絵」というよりも、贈られた相手のことを想いながら描いたんだろうなぁという温度が感じられて、不思議とジーンときます。

暗闇にぽつんと灯る一本の蝋燭。サイズは小さい絵が多いんですが、近づいて観ると炎の揺らぎや蝋の照り返しまで描き込まれていて、「写実ってここまで行くんだ」と素直に圧倒されました。今回の展示でいくつもの蝋燭画を比較できるのは、まさに大回顧展ならではの贅沢です。

ゴッホへの憧れがにじむ作品も面白い

もう一つ、キリュウが「お!」と思ったのが、ゴッホへの憧れが感じられる作品たち。筆致や色使い、構図に「これは明らかにゴッホを意識してるな…」というものがあって、観ていて素直に楽しい。

▲「ひまわりとリンゴ」大正時代頃 油彩・板 個人蔵

そう思って改めて野十郎の人生を振り返ると、

  • 独学で油彩を学んだこと
  • 生前はほぼ無名で、世間的な評価は没後にぐっと高まったこと

このあたりも、ゴッホのイメージとガッツリ重なるんですよね。「孤高の画家」というキャッチコピーがついた理由もよく分かります。本人がどこまでゴッホを意識していたかは別として、画家としての生き方そのものに通じるものを感じて、展示室で勝手に感慨にふけってしまいました。

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唯一モヤッとしたのは「写真OK」と「写真NG」の違い

ひとつだけ正直に書いておくと、写真撮影OKのエリアとNGのエリアの違いが、現地ではちょっと分かりにくかったです。

作品ごとにマークが付いているはずなんですが、混雑していると見落としやすく、「これ撮っていいんだっけ?」と都度確認することに。せっかく撮影OKの作品があるなら、もう少し分かりやすい掲示になっていると嬉しいかも、というのが小さなリクエストです。

迷ったら近くのスタッフさんに聞くのが一番確実でした。

次回は単眼鏡持参でリベンジします。
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髙島野十郎ってどんな画家?ざっくりおさらい

展示を観る前にちょっと予習しておくと、楽しさが倍増するので簡単にまとめておきます。

  • 1890年、福岡県久留米市生まれ
  • 東京帝国大学で水産学を学んだ後、画家の道へ転向
  • 美術学校には進まず、ほぼ独学で油彩を習得
  • 画壇とは距離を置き、生涯を通じて個展中心に発表
  • 代表的なモチーフは 《蝋燭》《月》、果物などの静物、自画像、風景
  • 生前はほぼ無名で、没後に再評価が進んだ「孤高の画家」。

「徹底的な写実」と言われる画風ですが、ただリアルなだけでなく、観た人の心にずっと残る静けさがあるのが野十郎の魅力。実際に展示室に立つと、その意味が体感的に分かると思います。

▲「傷を負った自画像」大正3-5年頃 油彩・画布 福岡県立美術館

大阪中之島美術館へのアクセスと混雑具合

会場は、中之島エリアにある 大阪中之島美術館。建物自体もカッコよくて、外観を観るだけでもテンションが上がります。

▲大阪中之島美術館の外観

アクセス

  • 京阪中之島線「渡辺橋駅」 2番出口より南西へ徒歩約5分
  • Osaka Metro四つ橋線「肥後橋駅」 4番出口より西へ徒歩約10分
  • JR大阪環状線「福島駅」/JR東西線「新福島駅」 2番出口より南へ徒歩約10分

最寄りは渡辺橋駅ですが、肥後橋駅・福島駅から歩いても全然苦になりません。中之島エリアは美術館・カフェ・公園が集まっているので、展覧会の前後にお散歩するのもおすすめです。(過去には「展覧会 岡本太郎」開館記念「99のものがたり」展もこちらで観てきました)

混雑状況のリアル

キリュウが行ったのは平日昼間でしたが、それでもそこそこの人出。週末や会期終盤はかなり混みそうな雰囲気でした。蝋燭シリーズなど人気の作品の前には自然と人が溜まるので、ゆっくり観たい人は平日午前中の早めの時間帯を狙うのが正解だと思います。


こんな人にオススメ

  • 写実絵画/静物画が好きな人
  • ゴッホや、独学・孤高タイプの画家に惹かれる人
  • 蝋燭・月・夜の絵みたいに、静かな絵が好きな人
  • 大阪・関西で話題の展覧会を押さえておきたい
  • ふだんあまり美術館に行かないけど、「一度は観ておくべき展覧会」を探している

逆に、ド派手な現代アートをガンガン浴びたい!という気分のときには、ちょっとトーンが違うかもしれません。静かに、じっくり、自分のペースで作品と向き合いたい人にハマる展覧会です。

▲「流」昭和32年 油彩・画布 杏林大学

まとめ:会期は2026年6月21日まで。迷っているなら早めに行くべし

もっと作品を観たい人はこちら👇


「没後50年 髙島野十郎展」は、過去最大規模の約160点で「孤高の画家」の全貌に迫れる、間違いなく今年の関西ベスト級の展覧会でした。

▲「満月」昭和38年頃 油彩・画布 東京大学医科学研究所
  • 蝋燭シリーズの集大成を一気観できる
  • ゴッホへの憧れがにじむ作品で、画家・野十郎の人間味も見える
  • 独学・無名・写実、すべてが「孤高の画家」というキャッチコピーに繋がる
  • 大阪中之島美術館自体も楽しい

会期は 2026年6月21日(日)まで。会期末はかなり混みそうなので、気になっている人は早めの平日にぜひ。観終わったあとは、中之島の川沿いを歩きながら蝋燭の余韻に浸るのが、キリュウ的おすすめコースです。

それではまた次のレビューで。キリュウでした。


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