おはようございます。
『アキ・マケライネンっていう俳優を知っていますか?』
キリュウです。
今回は「夜が明ける / 西 加奈子」を読んだ感想ブログとなっております。
よろしくお願いします。
著者プロフィール
西加奈子は日本の小説家。1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪育ち。2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。翌年、1 匹の犬と5人の家族の暮らしを描いた『さくら』を発表、ベストセラーに。2007年『通天閣』で織田作之助賞を受賞。2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞受賞。その他の小説に『窓の魚』『きいろいゾウ』『うつくしい人』『きりこについて』『炎上する君』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『地下の鳩』『ふる』など多数。
あらすじ
15歳の時、高校で「俺」はフィンランドの俳優アキ・マケライネンとそっくりな深沢暁(アキ)と出会った。 平凡な家庭で育った「俺」と、家が貧しくて母親にネグレクトされていた吃音のアキ。ふとした事がキッカケでお互い、かけがえのない存在になっていく。
大学卒業後、「俺」はテレビ制作会社に就職し、アキは劇団に所属する。しかし、憧れて飛び込んだテレビ制作の世界はパワハラ、モラハラ、すべてが理不尽に満ちていて、少しずつ「俺」の心と身体は蝕まれていく…。
読んでみた感想
学生時代を過ぎて社会人になってからの展開が鬱過ぎて、読むのが辛くてしんどい作品でしたね。と同時に世の中にある貧困問題、虐待、過重労働、弱者に対するセーフティネット等について色々と考えさせられる物語でもありました。一度歯車が狂ってしまうと生きるのはホントに大変だけれど救われる道は必ず存在するはず、明けない夜はないと信じたい。
https://www.youtube.com/watch?v=cQKsJo70ILs
おわりに
文筆系トークバラエティ「ご本、出しときますね?」でゲスト出演された時の様子や、「まく子」のサイン会でお会いした時の印象ではとても陽気で明るい方がこんなに暗く重たい物語を書けるのが個人的には不思議で仕方ないです。やっぱり、作家さんってスゴイ!
また機会があればサイン会にも足を運んでイラストを描いてもらいたいな。
終わり!