おはようございます。
ミステリ小説の定番、クローズド・サークル作品はなんだかんだで面白い。
※クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。
キリュウです。
今回は講談社さんから刊行されている「方舟 / 夕木春央」を読んだ感想ブログとなっております。
よろしくお願いします。
「方舟 / 夕木春央」を読んだ感想
設定が少し強引な感じはしたけれど、閉鎖空間で起きる連続殺人の謎にいつの間にか引き込まれていました。
ラストの展開が圧巻で、犯人からの通話で身の毛がよだちましたね(;゚Д゚)
ボクは『十戒』を先に読んでしまっていましたが、これで繋がりました。
一言、怖えーよ!
皆さんが想像する最もイヤな死に方は何ですか?
あらすじ
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。
さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。
いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。
ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。
それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
著者プロフィール
夕木春央(ゆうき・はるお)、2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。同年、改題した『絞首商會』で小説家デビュー。2022年発刊の『方舟』で「週刊文春ミステリーベスト10」2022国内部門と「MRC大賞2022」のランキングで1位を獲得。
おわりに
冷静に考えてみれば殺人事件を起こさなくても全員で助かる道筋もあったのではないか?なんて思わずにいられないのですが、それではミステリ小説にならないですもんね(笑)
ミステリ小説が好きでまだ未読な方にはお薦め出来る作品なのでぜひ。
終わり!