こんにちは。
ヘルツとは何ぞや?
「単位時間あたりの波の数を表す単位」で、
人の耳で聴こえるのは一般的には
20Hz~20,000Hzだそうです。
ためになったね~。
キリュウです。
今回は『52ヘルツのくじらたち / 町田そのこ』を読んだ感想ブログとなっております。
よろしくお願いします。
著者プロフィール
町田そのこ(まちだ・そのこ)は日本の小説家。
1980年3月9日福岡県生まれ。福岡県在住。2016年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。2017年、同作を含むデビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行。2021年『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞。他著書に『ぎょらん』『うつくしが丘の不幸の家』『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』『星を掬う』『宙ごはん』などがある。
あらすじ
心に深い傷を負い、単身大分の海辺の街に越してきた女性・貴瑚(きこ)。
田舎特有の人間関係にうんざりしながらも、自分のことを誰も知らない場所で新しい人生を歩み始めようとしていた。
そんな中、貴瑚は言葉を発しない一人の少年と出会う。
その少年は母親に虐待され「ムシ」と呼ばれ、祖父はその状況を見てみないフリ。
脳裏に浮かぶ過去の自分を救ってくれたアンさんとの記憶。
貴瑚と親友の美晴は少年のために行動を始める。
https://www.chuko.co.jp/special/52hertz/
『52ヘルツのくじらたち / 町田そのこ』を読んだ感想
いろいろと考えさせられる小説でした。
『52ヘルツのくじらたち』のタイトルの由来が誰も聴き取ることが出来ない声の周波数からきてることに切なさを感じ、それでも届かない声なんてないんだと希望を訴えかける。
相手に対して愛を注ぎ、また自分にも注いでくれる人はこの世界にきっと居る。
だから魂の番(たましいのつがい)を探して欲しい。
貴瑚と少年がお互いを想い大切にしようとする姿は心が温まる一方、声が届かずに命を落としてしまう痛ましい事件が後を絶たない哀しさも現実問題としてあるわけで。
ちょっと読んでいてしんどい作品ではありましたね。
おわりに
文庫本にはカバーの裏に「ケンタの憂い」という書き下ろしの短編が収録されていて、クスッと笑える内容でとても良かったです。
2024年春映画化決定らしいので、演じるキャストが誰になるのか気になるところですね。
終わり!