こんばんは。
沖縄と聞くと複雑な感情が渦巻きます。
キリュウです。
今回はYahoo!ニュース|本屋大賞
2021年ノンフィクション大賞
「海をあげる / 上間陽子」を読んだ感想&書評になります。
著者のプロフィール
1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学研究科教授。普天間基地の近くに住む。専攻は教育学、生活指導の観点から主に非行少年少女の問題を研究。 1990年代後半から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年たちの調査・支援に携わる。
本のあらすじ
「海が赤くにごった日から、私は言葉を失った」
おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。
幼い娘のかたわらで、自らの声を聞き取るようにその日々を、強く、静かに描いた衝撃作。
生きていることが面倒くさい日々が私にあったことは、若い女の子の調査の仕事をしていると、どこかで役に立っているように思う。
あれからだいぶ時間がたった。新しい音楽はまだこない。それでもインタビューの帰り道、女の子たちの声は音楽のようなものだと私は思う。だからいま私は、やっぱり新しい音楽を聞いている。
悲しみのようなものはたぶん、生きているかぎり消えない。それでもだいぶ小さな傷になって私になじみ、私はひとの言葉を聞くことを仕事にした。(「美味しいごはん」より)
最後に知るタイトルの意味――
その時、あなたは何を想うか。
読んでみた感想
何の前知識もなく読み始めた本でした。
なので冒頭の「美味しいごはん」では娘がとにかくごはんをよく食べるとか、親友と夫が不倫していたとかどーでもいいわと思いながらいい加減な気持ちでページを捲っていました。
次の章の「きれいな水」から沖縄についての様々な出来事が描かれ始めてからは、ちょっと目が離せなくなりました。
そして最後の「海をあげる」までを読みきり、心の奥がキリキリと少し痛みました。
沖縄についていろいろと考えさせられる、そんなエッセイ集でしたね。
最後に
ボクの父親が酔っている時によく口にしていた「はっしぇ!」という台詞。
祖父母が暮らしていた「大里村(現・南城市)」という地名。
平和の和の文字が入っている「和樹」という名前。
意味も無くドキドキした~。
コロナも落ち着いてきたし、また近いうちに沖縄を訪れろよ。
終わり!