こんにちは!
鞄に読む本が入っていないと不安になります。
キリュウです。
今回はPHP研究所さんから刊行されている、
「人魚が逃げた / 青山美智子」を読んだ感想ブログとなっています。
よろしくお願いします。

📚なぜこの本を読んだのか
●2025年 本屋大賞のノミネート作品だったので手に取ってみた一冊。
●タイトルの『人魚が逃げた』に心惹かれるものがあったから。
●「お探し物は図書室まで」の作家さんだったから。
🖋あらすじ
ある三月の週末。SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。

😄感想・考察
オムニバス形式の物語でプロローグ、1~5章、エピローグで構成されている作品。
土曜日の銀座中央通り歩行者天国で繰り広げられる様々な人たちの群像劇を描きつつ、人魚を探す王子が少しづつ絡んでくる展開が面白かったですね。
読み終わったあと優しい気持ちになれる本なので、心が疲れていてそっと癒されたい人にお薦めの一冊です。
ラストのネタバレ的な解説がお見事でした!
📝あとがき
この本は、派手な展開があるわけではないけれど、心の奥の小さな痛みに寄り添ってくれるそんな作品です。
気になった方はぜひご一読を。
終わり!