『腹を割ったら血が出るだけさ / 住野よる』双葉社 定価:本体1500円+税を読み終わりましたよ。
あらすじ:女子高生の糸林茜寧いとばやしあかねは、友達や恋人に囲まれ、本屋でのアルバイトにも励みながら充実した日々を送っている。しかしそれは、「愛されたい」という感情に縛られ、ひたすら偽りの自分を演じ続けるという苦しい毎日だった。誰にも明かせない本心を解放できるのは、自分にそっくりな主人公が描かれる『少女のマーチ』という小説を読んでいる間だけだ。
そんなある日、茜寧は『少女のマーチ』の登場人物の一人、〈あい〉にそっくりな人と街で出逢う。本で読んだとおりの風貌と性格を持つその人は、自らを〈あい〉だと名乗った。これは偶然なのか――?
「愛されたい」に囚われた女子高生、ありのままを誇る美しい青年、自らのストーリーを作り続けるアイドル、他者の失敗を探し求める少年……それぞれの踏み出す一歩が交差して響き合う、青春群像劇。
感想としては「厨二病的な考え方を持つ女子高生糸林茜寧が自身を大好きな物語の主人公に重ねて現実世界でも行動していく様が痛々しかった。女装姿でヘビースモーカーのライブハウススタッフ宇川逢とアイドルグループ後藤樹里亜は生き方が格好良かった。ラストの小説家 小楠なのかと少女とのやり取りは、意外と好き。」でしたね。
以前、同作家さんの『君の膵臓をたべたい』を読んだ時には個人的に全く理解できなかったのですが今作品は面白かったです。
『君の膵臓をたべたい』を評価する方が大勢居たので、面白く感じなかった自分が変なのかな?と思ったりしました。
ボク自身、大なり小なり何かの作品や人物に考え方や気持ちを投影することはありますから。まあ、物語と同じ行動をとってみようとは思いませんけど。あと表紙のイラストを描かれてる方は誰なんだろう?出来れば他の登場人物を描いてる姿も見てみたいです。
終わり!
https://fr.futabasha.co.jp/special/harawata/