こんにちは。
『怪物、だ~れだ』ってお互い相手の手札の絵柄を当てるゲームですか?
キリュウです。
今回は映画「怪物」を観てきた感想ブログとなっております。
よろしくお願いします。
あらすじ
シングルマザーの麦野早織(安藤サクラ)は、息子で小学5年生の麦野湊(黒川想矢)と大きな湖のある町に暮らしている。湊は同じクラスで虐められている星川依里(柊木陽太)と密かに仲良くなり、自然の中にある秘密基地で日々遊んでいた。生徒想いで湊と依里の担任教師の保利先生(永山瑛太)、孫を亡くしたばかりでいつも上の空の学校校長の伏見(田中裕子)。ささいな子供同士のケンカをきっかけに、それぞれが食い違っていく主張は静かに日常を壊していく。そして嵐の朝、子供たちが行方不明になり…。
https://www.youtube.com/watch?v=S3XB1sFhQiA
【ネタバレあり】観てきた感想 その1
監督:是枝裕和 × 脚本:坂本裕二 × 音楽:坂本龍一ということもあって楽しみに観に行ってきたのですが、初見では意味がよく分からず何のこっちゃでしたね(笑)
ただラストシーンの美しさと坂本龍一の楽曲だけがとても印象的でした。
同じ出来事をシングルマザーからの視点、担任教師からの視点、子供たちからの視点で物語が進んでいき徐々に全体像が明らかになっていくのですが、ラストがボクには抽象的過ぎてイマイチと感じてしまいました。
「怪物 / 坂本裕二」映画オリジナルシナリオ
「怪物 / 坂本裕二」映画オリジナルシナリオを読んでイマイチだった作品の感想は一変。映画では編集されていたであろう場面の脚本を読むと自分の中で消化不良だった全ての事柄が繋がっていき、ラストシーンやタイトルの意味も含め色々と考えさせられる素晴らしい映画へと昇華していきましたよ。
【ネタバレあり】観てきた感想 その2
映画オリジナルシナリオを読むと湊の隣の席に居る湊木田美青(飯田晴音)がもう少し詳しく描かれています。保利先生に「湊が猫で遊んでいた」と言い、後でそんなことは言っていないと嘘をつく女の子です。彼女はBL漫画が大好きで湊と依里の関係性にも気付き、湊にカミングアウトすれば?と声を掛けます。
後、校長の伏見が嵐の夜に湊と依里を星川家から救い出し着替えさせて旅立たせる場面や退職届を机の引き出しにしまうシーンもあります。
ラガーマンだった父親の様に普通に結婚して幸せな家庭を築いて欲しいと願うシングルマザーの早織。教育熱心で男らしくしろと発言する保利先生。依里のことを豚の脳だと言う父親。孫を轢き殺したが学校を守るために主人に身代わりになってもらっているであろう校長の伏見。
『ビッグランチ』がやってきて生まれ変わると考えていた湊と依里。嵐が過ぎ去った後、二人は廃線跡地の電車車両から外へと駆け出していく。その姿があまりにも綺麗で心を奪われたのですが、これは死後の世界なのかな?と疑問に思っていました。
シナリオの最後の頁にはこう書かれています。
走る二人。嬉しそうに笑う。朝日が差してきた。保利と早織の二人を呼ぶ声が背後から聞こえてきた。~手を繋ぎ、また走り出す。
LBGTQについては学校の早い段階できちんと教えるべきだし、法律も当事者たちが納得のいく仕様にすべきです。
終わり!
https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/