河鍋暁斎の世界 ゴールドマンコレクション 神戸市立博物館 入口バナー
神戸市立博物館エントランスに掲げられた「河鍋暁斎の世界」の巨大バナー

2026年8月7日(金)、神戸市立博物館で開催中の特別展「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」に行ってきました。幕末から明治にかけて活躍した絵師・河鍋暁斎の作品を、世界的な暁斎コレクターであるイスラエル・ゴールドマン氏のコレクションから約110点集めた展覧会です。今回はチケットの購入方法から会場の雰囲気、実際に見た感想まで、これから行く人向けにまとめておきます。

展覧会の基本情報

項目内容
展覧会名特別展「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」
会場神戸市立博物館(神戸市中央区京町24)
会期2026年7月11日(土)〜9月23日(水・祝)
前期・後期前期:7月11日〜8月16日/後期:8月18日〜9月23日(展示替えあり)
開館時間9:30〜17:30(金・土は20:00まで延長、入室は閉館30分前まで)
休館日月曜日(詳細は公式サイトの利用案内を要確認)
観覧料(一般)当日2,000円/前売1,800円
アクセス神戸市営地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前」駅から徒歩4分

会期が前期・後期で分かれていて展示替えがあるので、同じ展覧会でも訪問時期によって見られる作品が変わる点は要チェックです。私が行った8月7日はまだ前期展示の期間でした。

金曜日は「暁斎撮れるDAY」だった

もともと予定していたわけではなく、金曜日は全作品の写真撮影がOKになると知って、急遽行くことにしました。会場入口には「本日 暁斎撮れるDAY」という案内があり、「全作品撮影OKです!」「#河鍋暁斎の世界 #Kyosai’s World をつけてSNSにシェアしてください」とのこと。ガラスに触れない、カメラをガラスに当てない、自撮り棒は使用不可、というルールはありましたが、それ以外は自由に撮影できたので、気になった作品をたくさん撮ることができました。

河鍋暁斎の世界 本日暁斎撮れるDAY 撮影OK案内板
会場入口の「本日 暁斎撮れるDAY」案内。この日は全作品撮影OKだった

美術展は撮影不可のことが多いので、この「撮れるDAY」はかなりありがたい仕組みだと感じました。

チケットは甲南チケットで購入

チケットは甲南チケットで購入し、1,800円でした。公式の前売料金と同額なので、金券ショップ経由でも通常のチケットセンターと変わらない価格で入手できます。当日窓口だと2,000円なので、前もって購入しておくのがおすすめです。

河鍋暁斎の世界 神戸市立博物館 チラシと前売チケット
「河鍋暁斎の世界」のチラシと前売チケット(1,800円)。猫又の絵がチラシにも大きくあしらわれている

会場で見た作品の感想

展示の中には正直かなり怖い絵もありました。閻魔大王と鬼が亡者を裁く場面や、青白い顔でこちらを見つめる幽霊画、髑髏(どくろ)がシルクハットを被って三味線を弾いている絵など、見応えのある「怖さ」がしっかり効いています。

河鍋暁斎 閻魔大王浄玻璃鏡図 閻魔と鬼が亡者を裁く場面
「閻魔大王浄玻璃鏡図」亡者の生前の行いを映す鏡の前で、閻魔と鬼の獄卒が驚く一幕
河鍋暁斎 幽霊図 行灯に照らされる幽霊画
「幽霊図」幽霊役を得意とした歌舞伎役者・五代目尾上菊五郎のために描かれた、写実的な一枚
河鍋暁斎 三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪
シルクハットに洋装、でも背中には日本刀。文明開化の世相を皮肉った一枚

ただそれ以上に印象に残ったのは、ユニークで遊び心のある浮世絵の数々でした。前脚を上げて踊る猫や、百鬼夜行の妖怪たちが牛や馬にまたがって練り歩く場面、虎と龍の対幅、書画会の様子を描いた群像図など、ひとつの画面の中に驚くほど多くの登場人物や動物が生き生きと描き込まれていて、何度も見返したくなる密度でした。

河鍋暁斎 猫又図 石灯籠の上で踊る化け猫
「猫又図」尻尾が二つに分かれた猫又が石灯籠の上で踊る、日本初公開の一幅
河鍋暁斎 百鬼夜行 鯰の妖怪に乗った先導役の妖怪
「百鬼夜行」鯰の妖怪に乗った富士釜のような妖怪を先頭に、異形のものたちが夜中を行進する場面(No.72、日本初公開)
河鍋暁斎 百鬼夜行 牛や馬にまたがる妖怪たちの版画
「百鬼夜行」牛や馬にまたがった妖怪たちの行列。日本初公開作品(No.73)
河鍋暁斎 竜虎図 双幅の虎と龍
「竜虎図」雲を呼ぶ竜と風を起こす虎を描いた双幅。狩野派仕込みの筆致が光る
河鍋暁斎 書画会図 大勢の絵師が集う様子を描いた掛軸
「書画会図」暁斎が全体を描き、54名の絵師・書家が加筆した作品。中央右端で片手を広げ客と話す人物が暁斎自身
河鍋暁斎 書画会図 部分 暁斎自身の居場所を示す解説パネル
「書画会図」の中で暁斎自身がどこに描かれているかを示す解説パネル。中央で片手を広げ客と話しているのが暁斎本人

暁斎の略年譜のパネルも展示されていて、天保2年(1831)生まれから明治22年(1889)に59歳で亡くなるまでの画業の流れを追えるのも良かったです。

河鍋暁斎 1831-89 プロフィール紹介パネル
会場にあった河鍋暁斎の紹介パネル
河鍋暁斎 略年譜パネル 生涯年表
天保2年の誕生から明治22年の死去までを追える略年譜パネル

怖い絵と笑える絵、幽玄な絵と滑稽な絵が同居しているのが河鍋暁斎らしさなんだと、実際に会場を歩いてみてよく分かりました。

河鍋暁斎 名鏡倭魂新板 化け物が退散する錦絵三枚続
「名鏡倭魂 新板」神鏡の光に化け物たちが逃げ惑う、色鮮やかな三枚続の錦絵

まとめ

  • 金曜日は全作品撮影OKの「暁斎撮れるDAY」があるので、写真好きなら金曜狙いがおすすめ
  • チケットは甲南チケットなど金券ショップでも前売価格で購入できることがある
  • 怖い絵からユーモラスな絵まで振れ幅が大きく、初めて河鍋暁斎を見る人でも楽しめる展覧会
  • 前期・後期で展示替えがあるので、訪問時期は事前に確認しておくと安心

神戸市立博物館「河鍋暁斎の世界」は2026年9月23日(水・祝)まで開催中です。気になっている方は、休館日(月曜)と開館時間、会期の前期・後期をチェックしてから訪れてみてください。


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キリュウ
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